夏祭り、そして花火

 旧盆の15日は森の花火大会。
 でも、毎年地元の夏祭りの日だったりする。
 去年も迷ったのだが、やっぱり地元の夏祭りの方へ(森の衆、すまん)
 我が地区、たかだか多分600戸くらいの所。
 それほど派手な夏祭りではない。
 出店も来ないので、地域の有志でお汁粉、おでん、焼きそばや、鮎おにぎりを出しているような夏祭り。
 メインは櫓の周りで盆踊り。
 踊る阿呆は少なくて、でも見る阿呆はそこそこいたりする。
 でも、このくらいの夏祭りが、ちょうど良いのかもと毎年思う。


 普段なかなか会うことのできない地元の同い年にあったり、抜けてしまうとなかなか会う機会がない地元の消防や祭りの先輩、後輩にあったり。
 それから幼保園のともだちと暴走する、末息子のちびのを見ながら、そのともだちのお父さん、お母さんと、「もうまったく」と話してみたり。
 ゆる~い再会や出会いがあるのが良かったりする。
 そんな夏祭りのメインイベントが打ち上げ花火。
 もちろん袋井の花火のような派手さはない。
 夏祭りの半ばと最後の10分程度、パーン、パーン、たまにパンパンそしてパン。
 その花火大会のようなドドドド、なんて花火でなく、数えようとすれば数えられるくらいの打ち上げ花火。
 田んぼの真ん中から打ち上げるので、規制が掛からずこんな打ち上げ花火を打てるのだろう。
 人混みにもまれることもなく、花火の真下せいせいと打ち上げ花火を見られるというのは、考えてみると、なかなか得がたい機会なのかも。
 今年は風向きが普通だったので見られなかったのだが、昨年は東風が吹いていたので花火のかすがこちらの方に飛んできて手に取ることができたっけ。
 そんな体験ができるのは、あまりない。
 よそから見たって宝でもなく、よそから見たら大したこと無いイベントで、よその人はまったく来ることはないのだけれど、その土地に住んでいる人にとっては、無くしてはならないもの。
 うちの長女や長男、そしてのちびが大人になって、たとえばよその土地に住むことになっても、たまにはこんな夏祭りに出てみて、やっぱり良いなぁと思ってくれるよう。
 やっぱり、こちらに来て良かった。

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