餅つき中

 毎年三十日は、餅つき。
 これが我が家の年中行事の一つ。
 祖父が薪をくべて、母が餅米を用意して、親父が総監督。
 年季が入った餅つき機で30分程度。
 できあがった餅をのすのが私の仕事。
 うちの場合、伸し餅には餅取り粉は使わずにそのまま大きめのビニール袋に入れて四角に伸ばす。
 堅くなったらビニール袋から出して切っておく。
 その方が、雑煮にしたとき知るが濁らないので良いんだよね。
 四臼目までは伸し餅にして、五臼目はお供え、絡み餅、あんころ餅に。
 あんころ餅を作るのは一家総出。
 餅を丸く平たく伸ばして真ん中にあんこを入れて包んで、丸めて。
 大きかったり小さかったり、形がいびつだったり。
 うまくいかなかったら自分で食べて。
 それが一段落したら絡み餅。
 水餅とも言うのかな。
 ついた餅を小さくとって、水を張った桶に入れて、それを大根おろしやきなこをつけて食べる。
 餅をついたときにしか食べられない、これがうまいんだよね。
 さて、明日餅を切って、明後日元旦にはお雑煮。
 お正月も、もうすぐそこに。

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