海外名作児童文学を機械翻訳して英語学習にあうか調べてみた

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英語がとても苦手だったけれど英語教材を作ってみたで、無料の英語教材プロジェクトの紹介をしましたが、現在教材として選んでいるのが、不思議の国のアリスとイソップ物語です。
著作権切れの英語の原典ががあることと、著作権的に問題がなくてわかりやすい翻訳があることを条件にはしているのですが、原文の英語の分かりやすさはあまり考慮せず選んでいます。

さて、改めて英語としてわかりやすいかどうかを少し検証してみることに。
英語としてわかりやすいかどうかの基準としては、Google 翻訳で翻訳したときにわかりやすい日本語になっているかどうかで判断できるかも。
ということで、最初の一部を取り出してGoogle 翻訳で翻訳に掛けてみました。

不思議の国のアリス Alice’s Adventures in Wonderland

Alice was beginning to get very tired of sitting by her sister on the bank, and of having nothing to do. Once or twice she had peeped into the book her sister was reading, but it had no pictures or conversations in it, “and what is the use of a book,” thought Alice, “without pictures or conversations?”

So she was considering in her own mind (as well as she could, for the day made her feel very sleepy and stupid), whether the pleasure of making a daisy-chain would be worth the trouble of getting up and picking the daisies, when suddenly a White Rabbit with pink eyes ran close by her.

アリスは彼女の妹が座っていることにとても疲れ始めました。
銀行、そして何の関係もない。一度か二度彼女は
彼女の妹は読んでいた本を予約しましたが、写真や会話はありませんでした。
それは何ですか、そして、絵や
会話? ”

彼女は自分の考えを考えていた
彼女の気分は非常に眠くて愚かな気分になった。
デイジーチェーンを作ることは立ち上がるのに苦労する価値があります
ピンクの目をした白ウサギが突然動いたときにデイジーを選んだ
彼女の近くに。

”bank”を土手でなく銀行と訳しているのは仕方ないとしても、とてもわかりにくいですね。
全体として一文の長さも長いですし、正直あまり英語の勉強用には向いてないかも。

ちなみに、翻訳された文章としては、こんな感じです。

 アリスは川辺でおねえさんのよこにすわって、なんにもすることがないのでとても退屈たいくつしはじめていました。一、二回はおねえさんの読んでいる本をのぞいてみたけれど、そこには絵も会話もないのです。「絵や会話のない本なんて、なんの役にもたたないじゃないの」とアリスは思いました。

  そこでアリスは、頭のなかで、ひなぎくのくさりをつくったら楽しいだろうけれど、起きあがってひなぎくをつむのもめんどくさいし、どうしようかと考えていました(といっても、昼間で暑いし、とってもねむくて頭もまわらなかったので、これもたいへんだったのですが)。そこへいきなり、ピンクの目をした白うさぎが近くを走ってきたのです。

イソップ物語 オオカミと仔ヒツジ Aesop’s Fables The Wolf And The Lamb

WOLF, meeting with a Lamb astray from the fold, resolved not to lay violent hands on him, but to find some plea to justify to the Lamb the Wolf’s right to eat him. He thus addressed him: “Sirrah, last year you grossly insulted me.”

フォールドから逃れた子羊と会うウルフは、暴力的な手を彼に寝かせないことを決意しましたが、子羊の子羊が彼を食べる権利を正当化する嘆願を見つけることができました。 彼はこうして彼に言いました。「シラ、昨年、あなたは私を大いに侮辱しました。

イソップ物語は一つ一つの物語が短いのですが、使われている単語が堅い感じで、あまりなじみのないものが多い気がします。

ある日のこと、オオカミは、群とはぐれて迷子になった仔ヒツジと出会った。オオカミは、仔ヒツジを食ってやろうと思ったが、牙を剥いて襲いかかるばかりが能じゃない。何か上手い理由をでっち上げて手に入れてやろうと考えた。
 そこで、オオカミはこんなことを言った。
「昨年お前は、俺様にひどい悪口を言ったな!」

その他、著作権切れの海外児童文学をいくつか。

アンデルセン物語 マッチ売りの少女 Andersen’s Fairy Tales THE LITTLE MATCH GIRL

Most terribly cold it was; it snowed, and was nearly quite dark, and evening—the last evening of the year. In this cold and darkness there went along the street a poor little girl, bareheaded, and with naked feet. When she left home she had slippers on, it is true; but what was the good of that? They were very large slippers, which her mother had hitherto worn; so large were they; and the poor little thing lost them as she scuffled away across the street, because of two carriages that rolled by dreadfully fast.

最もひどく寒いです。 それは雪が降っていて、ほぼ完全に暗かったし、夕方 – 今年の最後の夜だった。 この寒さと暗闇の中で、裸の足で、裸の貧しい女の子が通りを通りました。 彼女が帰宅したときにスリッパがついていれば、それは本当です。 しかし、それは何の良かったのですか? 彼らは非常に大きなスリッパで、彼女の母親はこれまでに着用していた。 とても大きかったです。 貧しい小さなものは、彼女が通りを横切って逃げると、彼らを失った。

ひどく寒い日でした。 雪も降っており、すっかり暗くなり、もう夜 ―― 今年さいごの夜でした。 この寒さと暗闇の中、一人のあわれな少女が道を歩いておりました。 頭に何もかぶらず、足に何もはいていません。 家を出るときには靴をはいていました。 ええ、確かにはいていたんです。 でも、靴は何の役にも立ちませんでした。 それはとても大きな靴で、 これまで少女のお母さんがはいていたものでした。 たいそう大きい靴でした。 かわいそうに、道を大急ぎで渡ったとき、少女はその靴をなくしてしまいました。 二台の馬車が猛スピードで走ってきたからです。

グリム童話 赤ずきんちゃん Fairy Tales, by The Brothers Grimm LITTLE RED-CAP

Once upon a time there was a dear little girl who was loved by everyone who looked at her, but most of all by her grandmother, and there was nothing that she would not have given to the child. Once she gave her a little cap of red velvet, which suited her so well that she would never wear anything else; so she was always called ‘Little Red-Cap.’

かつて、彼女を見たみんなに愛された親愛なる少女がいましたが、何よりも彼女の祖母が彼女に与えなかったことは何もありませんでした。 彼女は一度彼女に赤いベルベットの小さな帽子を贈った。彼女はそれにふさわしく、他に何も着用しないだろう。 彼女はいつも「Little Red-Cap」と呼ばれていました。

 むかし、むかし、あるところに、ちいちゃいかわいい女の子がありました。それはたれだって、ちょいとみただけで、かわいくなるこの子でしたが、でも、たれよりもかれよりも、この子のおばあさんほど、この子をかわいがっているものはなく、この子をみると、なにもかもやりたくてやりたくて、いったいなにをやっていいのかわからなくなるくらいでした。それで、あるとき、おばあさんは、赤いびろうどで、この子にずきんをこしらえてやりました。すると、それがまたこの子によく似あうので、もうほかのものは、なんにもかぶらないと、きめてしまいました。そこで、この子は、赤ずきんちゃん、赤ずきんちゃん、とばかり、よばれるようになりました。

オズの魔法使い The Wonderful Wizard of Oz

Dorothy lived in the midst of the great Kansas prairies, with Uncle Henry, who was a farmer, and Aunt Em, who was the farmer’s wife. Their house was small, for the lumber to build it had to be carried by wagon many miles. There were four walls, a floor and a roof, which made one room; and this room contained a rusty looking cookstove, a cupboard for the dishes, a table, three or four chairs, and the beds. Uncle Henry and Aunt Em had a big bed in one corner, and Dorothy a little bed in another corner. There was no garret at all, and no cellar–except a small hole dug in the ground, called a cyclone cellar, where the family could go in case one of those great whirlwinds arose, mighty enough to crush any building in its path. It was reached by a trap door in the middle of the floor, from which a ladder led down into the small, dark hole.

ドロシーは農夫であったヘンリー叔父と、農家の妻であるエム叔母と、カンザス州の偉大な草原の中に住んでいました。 彼らの家は小さく、木材を作るためには何キロものワゴンで運ばなければならなかった。 4つの壁、1つの床と1つの部屋を作った屋根がありました。 この部屋には錆びた食卓、食器棚、テーブル、3つまたは4つの椅子、ベッドがありました。 ヘンリーおじさんとエムおばさんは、大きなコーナーにベッドを、ドロシーは別のコーナーに小さなベッドを持っていました。 ギャレットは全くありませんでした。地下に掘られた小さな穴を除いてセラーはありませんでした。サイクロンセラーと呼ばれ、大きな旋風が発生した場合に家族が行くことができました。 それは床の真ん中にあるトラップのドアによって到達され、そこからはしごが小さな暗い穴に導かれた。

 ドロシーは農夫のヘンリーおじさん、その奥さんのエムおばさんと一緒にカンザスの大草原の真ん中で暮らしていました。家は、建てるための木材をずっと遠くから荷馬車で運んで来なければならなかったので、小さなものでした。四つの壁と、屋根と床が一つずつあって、それで一つの部屋でした。この部屋にはすすけたレンジ、お皿の戸棚とテーブルが一つずつと、三つか四つの椅子とベッドがありました。ヘンリーおじさんとエムおばさんの大きいベッドが隅に一つ、別の隅にドロシーの小さなベッドが一つありました。屋根裏部屋も、地下室も(通り道にあるどんな建物も押しつぶしてしまうほど強い旋風が起きた時、家族が入るための地面に掘った竜巻用地下室と呼ぶ小さな穴のほかには)ぜんぜんありませんでした。穴は床の真ん中にある落し戸につながっていて、そこからはしごが小さな、暗い穴へと降りていました。

シャーロック・ホームズの冒険 ボヘミアの醜聞 The Adventures of Sherlock Holmes A SCANDAL IN BOHEMIA

To Sherlock Holmes she is always the woman. I have seldom heard him mention her under any other name. In his eyes she eclipses and predominates the whole of her sex. It was not that he felt any emotion akin to love for Irene Adler. All emotions, and that one particularly, were abhorrent to his cold, precise but admirably balanced mind. He was, I take it, the most perfect reasoning and observing machine that the world has seen, but as a lover he would have placed himself in a false position. He never spoke of the softer passions, save with a gibe and a sneer. They were admirable things for the observer—excellent for drawing the veil from men’s motives and actions. But for the trained reasoner to admit such intrusions into his own delicate and finely adjusted temperament was to introduce a distracting factor which might throw a doubt upon all his mental results. Grit in a sensitive instrument, or a crack in one of his own high-power lenses, would not be more disturbing than a strong emotion in a nature such as his. And yet there was but one woman to him, and that woman was the late Irene Adler, of dubious and questionable memory.

シャーロック・ホームズには、彼女はいつも女性です。私は彼が他の名前の下で彼女に言及することはめったに聞こえませんでした。彼の目では、彼女は性行為全体を覆い隠し、優勢になっています。アイリーン・アドラーの愛情に似た感情を感じたわけではありませんでした。すべての感情は、特に、彼の冷たい、精巧でしかし感心してバランスのとれた心に嫌なものでした。彼は、私はそれを取る、世界が見ている最も完璧な推論と観察マシンでしたが、恋人として彼は自分を偽りの立場に置いていました。彼は穏やかな情熱を話したことはありません。彼らはオブザーバーにとって素晴らしいものでした – 男性の動機と行動からベールを引き出すのに優れていました。しかし、訓練された推理家が、自分の繊細で細かく調整された気質にそのような侵入を認めようとすると、彼のすべての精神的な結果に疑念を抱かせるかもしれない気を散らす要因を導入することになった。繊細な楽器のグリットや、彼自身のハイパワーレンズの亀裂は、彼のような自然の強い感情よりも邪魔になることはありません。しかし、彼には1人の女性しかいませんでした。その女性は後半のアイリーン・アドラーでした。疑わしく思いがけない記憶でした。

シャーロックホームズにとって、彼女はいつも「あの女」である。別の呼び方をするのは、これまでほとんど聞いたことがない。彼女は、ホームズが「女」に分類した情報の手前に居座っているので「女」と言えばそれは彼女のことなのだ。しかし、彼はアイリーン・アドラーに愛のような激情はいっさい感じていなかった。すべての激情、とくに愛は、冷静沈着で、すばらしくバランスのとれた精緻な精神には置き場所がない。私の知る限り、彼はこれまで見たこともない、完璧な思考力と観察力をかねそなえた最高の機械だ。しかし人が人を愛するという観点から見ると、彼は間違った場所に立っていたことになるかもしれない。彼が愛を語るときは、決まって嘲笑的な批判が下される。観察機である彼にとって、心を揺り動かす激しい感情は、隠された動機や行動を分析するための、またとない観察対象だった。しかし、理詰めに作られている彼自身の心にそのようなものがまぎれこむことを許せば、完全調整済みの精巧な精神に、混乱の原因を招きいれ、推理で得た結論の信頼性がすべて損なわれる危険がある。彼のような性格の人間に、愛という衝動が混入すれば、繊細な実験器具に入ったチリや、高倍率レンズのひび割れなどとは比較にならないほど、壊滅的な結果になるはずだ。それにもかかわらず、ひとりの女が、観察機の中にいた。それが、誉れ高き、謎多き、故アイリーン・アドラーだったのだ。

透明人間 The Invisible Man

The stranger came early in February, one wintry day, through a biting wind and a driving snow, the last snowfall of the year, over the down, walking from Bramblehurst railway station, and carrying a little black portmanteau in his thickly gloved hand. He was wrapped up from head to foot, and the brim of his soft felt hat hid every inch of his face but the shiny tip of his nose; the snow had piled itself against his shoulders and chest, and added a white crest to the burden he carried. He staggered into the “Coach and Horses” more dead than alive, and flung his portmanteau down. “A fire,” he cried, “in the name of human charity! A room and a fire!” He stamped and shook the snow from off himself in the bar, and followed Mrs. Hall into her guest parlour to strike his bargain. And with that much introduction, that and a couple of sovereigns flung upon the table, he took up his quarters in the inn.

見知らぬ人は、2月の早い時期に、寒い風と雪を降り、一年の最後の降雪、下り、Bramblehurst駅から歩き、太った手袋の手の中に少し黒いポートマントゥーを運んだ。 彼は頭から足に包まれ、柔らかいフェルトの帽子の縁は顔のあらゆる部分を覆っていたが、鼻の輝く先端を隠していた。 雪は自分の肩と胸に積み重ねられ、彼が運んだ負担に白い紋章が加えられました。 彼は生きているよりも死んで “コーチと馬”に飛び交い、彼のポートマントゥーを下ろした。 “火、”彼は叫んだ、 “人間の慈善団体の名前で!部屋と火!” 彼はスタンピングし、バーで自分自身から雪を揺らし、彼女のバーゲンを打つために彼女のゲストパーラーに夫人ホールに続いた。 そしてその多くの紹介、それと2人の主権者がテーブルの上を飛び出して、彼は旅館で四方を占めた。

 怪物かいぶつ!
 そうだ、怪物にちがいない。
 怪物かいぶつでなくて、なんだろう? 科学かがくが発達はったつした、いまの世の中に、東洋とうようの忍術使にんじゅつつかいじゃあるまいし、姿すがたがみえない人間にんげんがいるなんて、これは、たしかに変へんだ。奇怪きかいだ!
 しかし、それは、ほんとうの話だった。怪物かいぶつははじめに、ものさびしい田舎いなかにあらわれた。それからまもなく、あちこちの町にも出没しゅつぼつするようになったのである。たいへんな騒さわぎになったことは、いうまでもない。
 その怪物かいぶつの姿すがたは、まるっきり見みえないのである。すきとおっていて、ガラス、いや空気くうきのように透明とうめいなのだ。諸君しょくんは、そんなことがあるもんか――と、いうだろう。だが、待ちたまえ!
 怪物かいぶつが、はじめて田舎いなかのその村にやってきたのは、たしか二月もおわりに近い、ある寒さむい朝のことだった。身みをきるような風かぜがふいて、朝から粉雪こなゆきがちらちら舞まっていた。こんな寒い日は、土地のものだって外を出あるいたりはしない。
 その男は、丘おかをこえて、ブランブルハースト駅えきから歩あるいてきたとみえ、あつい手袋てぶくろをはめた手に、黒いちいさな皮かわかばんをさげていた。からだじゅうを、オーバーとえりまきでしっかり包つつんで、ぼうしのつばをぐっとまぶかにおろし、空気くうきにふれているところといったら、寒さむさで赤くなっている鼻はなさきだけであった。なんともいいようのない、ぞっとするようなふんいきを、あたりにただよわせながら、黒馬旅館くろうまりょかんのドアをおしひらいてはいってきたのである。
「こう寒さむくちゃあやりきれない。火だ! さっそくへやに、火をおこしてもらいたいな」
 酒場さかばへ、ずかずかとはいってくるなり、ぶるるんと、からだをゆさぶって雪ゆきをはらいおとし、黒馬旅館の女あるじに向かって、そう言った。


 
全体的にGoogle 翻訳の翻訳は、残念な感じのものが多いですね。
「シャーロック・ホームズの冒険 ボヘミアの醜聞」に至っては、ちょっと子供に見せられない雰囲気さえあります。
とはいえ、「グリム童話 赤ずきんちゃん」あたりはそこそこ意味は通りますし、「オズの魔法使い」はGoogle 翻訳でも十分話が通りそうです。

Google 翻訳の精度に対しては「結構使える」という意見と「まだ全然だめだ」という両極端な意見がありますが、原文によって訳文の精度がずいぶん違ってくるのですね。
文章を書くときに、Google 翻訳でちゃんと翻訳されるか、というのもこれから意識していった方がいいかも。

それはさておき、「オズの魔法使い」は英語学習のテキストとして結構使えそうな雰囲気です。
また時間ができたら無料の英語教材プロジェクトの題材として、やってみたいところですね。

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